2009年04月13日

弘法筆を選ぶ

当社が展開する「全数検査不要のモノづくり」は、工程内で不良発生を防ぐ生産システムです。
このシステムでは、不良加工を検出して設備を自動停止する不良検出装置が重要な役割を果たします。

設備

では不良検出装置さえあれば品質が良くなるのかといえば、残念ながら間違いです。
軽視されがちですが、もっと大切なこと。それは「設備の精度がきちんと出ていること」です。

精度の悪い設備では加工にバラツキが出てしまい、不良品が出やすく危険です。
こんな状態の設備に不良検出装置を装備しても、不良ではないのに自動停止する、
または不良品が出ても検出できない。という現象が起きてまともに機能しません。

ときどき、機械が悪くても腕でカバーするという人がいますが、これは大間違いです。
精度が悪い機械をどうやってカバーすると高品質のねじができるのでしょうか?
ねじ製造では「弘法筆を選ばず」は当てはまらず、いいねじはいい設備でしか作れないのです。

・一度セッティングが決まったらバラつかず、同じ加工ができる十分な精度が出ていること。
・検出性能の優れた不良検出装置が装備され、不良加工を即キャッチできること。
この2点を満たす機械のことを「いい機械」といいます。
当社は自社開発した不良検出装置をねじ製造メーカー様向けに販売もしていますが、
事前にオプションの設備診断を受けていただくことをお勧めしています。

不良検出装置がきちんと機能する精度があることを確認するためです。

「工程で品質を作りこむ」生産システムは、精度の優れた機械を使うことから始まります。
posted by 興津螺旋 at 12:00| Comment(0) | 品質について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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